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1985年5月号
「想念力により人間性を回復すれば、世界平和は実現します」

超念力は物理、科学を超えた力です。現代の科学では解明できない力、ここに超念力の神秘性と可能性があるのです。

超能力は人類にとって、大きな謎であったにちがいありません。縄文・弥生の古代から、狩猟や漁撈の生活、農業や商業のくらしのなかに、いろいろな形で見えない力を活用していた、疑うことのできない事実があります。

超能力の歴史は古いのです。しかし、人間が科学を意識するようになって状況は一変しました。人間は科学を万能として驕り、狂気の時代をつくり、瑞々しい人間本来の心を失ってしまいました。

科学万博が開催されています。人間が月にまで行きました。たしかに世の中は進歩しました。物は豊かになり、便利になりました。しかし、人間の心は豊かに、優しく、思いやりのあるようになったでしょうか。否です。

残念ながら、科学は進歩しても人間の心は少しも進歩していないのです。

現代を心の不毛の時代などといっています。

校内暴力、青少年非行、殺人、引ったくり、暴力事件など目をおおいたくなるほど、荒んでいます。

これでいいのでしょうか。人間は本来優しい心の、思いやりと助けあいの、宇宙大自然に生かされた存在でした。

それが科学文明の発達と裏腹に、本来の心を見失っているのです。利に走り、理にこだわり、当然の結果として豊かな感性、想像力を失い見えるものが見えなくなっています。 目に見えるものだけが、見えるものではありません。目には見えないが心に反応するもの、心眼で見る、第六感というのもその一つです。

人間は意識して見ているもの以外にも、いろいろなものを見ています。それが利や、理にこだわると 見えるはずのものまで見えなくなってしまうのです。

異常な現代のいろいろな現象も、すべてこのようなところにあるのです。

わたしはいま、わたしの力を世界平和に役立てたいと思っています。

西ドイツのボンで先進国首脳会議(サミット)が開かれました。世界は平和だ平和だといわれていますが、民族間の抗争やテロ、宗教戦争、代理戦争といわれる局地的な戦争によって、尊い人命が失われています。

いまの平和は見せかけの、見かけ倒しの平和にしかすぎません。 ただ平和を装っているだけで、その下には核兵器があり、軍備拡大がかくされています。いつ、人類が滅亡してもおかしくない状態にあります。

全世界の平和運動や宗教団体などいろいろな組織が、世界平和のために活動していますが、緊張は解消されていません。しかし、わたしは世界平和の実現に悲観していません。わたしの八次元パワーによって、いざとなれば対立抗争し武力に訴えようとする権力者の心理状態を変えることができる、と信じているからです。わたしだけのパワーだけではむずかしいかもしれませんが、必ずそれは可能だ、と信じその為に努力したいと思っております。


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