今月の言葉・目次>1985年7月号>

1985年7月号
「人間は正しく、楽しく生きるために生まれてきた。苦労するために生まれてきたのではない」

豊田会長刺殺事件、あの残忍な映像が茶の間に入ってきました。何という恐ろしい時代でしょうか。白昼の出来ごと、それを取材するテレビ報道の人たち、この事件をきっかけに報道のあり方が問われています。6月23日の大阪の講演会を終えて東京に帰る全日空最終便を待つ間、待合室のテレビは次々と悲惨なニュースを報道していました。

「成田空港で爆弾爆発、作業員2人死亡」「カナダ発インド機墜落325人乗せ大西洋へ」「船内作業の6人酸欠死、消火用炭酸ガスが噴出」そして山口県では豪雨により列車は不通、ガケ崩れで国道不通という。

何という悲しい暗いニュースが連続した日だろう。大阪にもだんだん雨雲が近づいて大雨の警報が出された。この飛行機が無事で羽田に帰れるようにひたすら念じていました。

それにしても今日の大阪講演会の素晴らしかったこと。数々の体験発表にああよかった。十年の間つづけてきて良かったという満足と感激でいっぱいでした。

考えてみれば私が講演会で札幌から沖縄、或いはアメリカと飛び回り、その回数も何百回という数です。しかし、1日もドシャ降りの雨で中止するというようなことはありませんでした。

6月8日の長崎の講演会の日も前日の大雨はウソのように晴れ、9日の博多の会も快晴。

今日も朝から雨が降っていたが昼からあがりました。

これこそ創造のエネルギー宇宙パワーの力によるものなのです。

今日の会で若い女性が体験発表されました。

「私は5月26日に初めて先生の講演会に出席しテープをいただきました。家に帰ってテープを聞きました。そうしましたら今までに体験したことのない、三次元の感覚ではなく、四次元、五次元というような、何ともいい知れない気持ちになりました。それですごく心が優しく、本当に自分のことだけではなしに、やっぱり人間としての本当のやさしさというようなもがわかってきました。今までにもお経を読んだりとか、そういう勉強もしてきたんですが、そういうものではなしに、自然に人間の優しい気持ちになれました。それで、ほんとうに感動しました。先生、ありがとうございました。」というのです。

このほか、テープで家庭が明るくなったという報告や、シールで自動車事故を未然に防ぐことができたことなどが話されたのです。

思ったことはズバリやろう、考えていたらダメです。

テープを聞いていると宇宙生命というべき神の世界に入っていきます。人間だから人間の考えにとらわれますが、考えすぎないこと。必ず人々があなたの周囲に寄ってきます。

世の中はどんなに変わろうと、どんな時代になろうと、人間の世界は素晴らしいのです。

頭でっかちの人間になってしまうと、決していいことはありません。それから家庭を良くしなければダメです。人間関係を良くすれば最近のような悲惨なことはなくなります。

「自分だけがよければいい」そういう考えが世の中にあるから、投資ジャーナル事件や豊田商事事件のような原因となり、間違った方向に進んでいるのです。

私は戦後、満州から引揚げてきましたあの悲惨な体験をこの目で見てきました。中国残留孤児がたくさんいますが、これは親に感謝しなければならないのです。あの時、目の前で自分の子供を、満州の人に頼んで助けてもらったのです。そうしなかったら生きることができなかったんです。戦争は恐ろしいものです。そうしないためにも、優しい心にたちかえって生きようではありませんか。

人間は正しく、楽しく生きるために生まれてきたのです。苦労するために生まれてきたのではありません。テープが、シールが、必ずあなたを幸せにします。

自分が助かったら必ず、人を助けてあげてください。そうすれば明るい社会に必ずなります。


前のページ次のページ