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1986年8月号「宇宙の仕組 人間の仕組」
7月の光の中で、濃い青みを帯びた紫の紫陽花が緑色の中に溶けこんでいます。
やがてその紫が微妙な色の変化をみせ、青から赤紫へ、更には白い花へと変化してゆく。
人は忙しく生きる中で、その色の移り変わりを時として捉えたり、あるいは全く捉えなかったり、おかれた環境や心境でそれぞれに異なった捉え方をするものです。
言うまでもなく、100%同じ見解ではないわけです。
人が十人いたとして、三人は行動し、四人は迷い、残りの三人はやろうとしない。
即ち、十分の三あればそれで充分なのです。
今月の対馬の講演会では、5万人有余の人口の内、二千名もの参加がありました。
こんな素晴らしいことがあるでしょうか。
往々にして人間は、良いことを聞いてもやろうとしないものです。
人に言うと恥かしい。
また使って良いことでも人に話そうとしない。
こういった堂々めぐりを繰り返しがちです。
昨今、残留孤児の肉親捜しがさかんに報道されています。
私は7才の時に骨折し、兵役免除になりました。
そして残留孤児の現場を沢山見ています。
収容所の中にも前にも沢山の人が並び、乳児を抱えた女性が涙ながらに「お願いします。預かってください。」と、頼んでいるのを何度も目にしました。
私自身、三人の子供を連れた母親から「殺してください。」と頼まれもしました。
ああいった修羅場を体験した人間にとって、肉親捜しを諦めて帰る人の胸中を考えると耐え難いものがあります。
収容所を調べればわかる筈なのです。
しかし人間社会は複雑な糸を絡めています。
人間の仕組みの諸々のごみは、宇宙の仕組みで解決する以外に方法がないわけです。
先日、親戚の娘から「じんましんで苦しい。」と、連絡が入りました。
早速、電話でパワーを送ったところ、「薬で治らなかったあれほどの痒みがなくなりました。」との返事がありました。
この力は天の力です。
宇宙には、人間の仕組みのごみを取り払う仕組みがあるのです。
この相互関係は、神の摂理でもあるわけです。
しかし私は神、仏の話は出来ません。
この力は私の力ではなく、授かった力なのです。
どうして軍事力等に利用できるでしょうか。
世の中を良くするのも、悪くするのも人間の力です。
そして又、自分を良くするのも、悪くするのも自分の力です。
「実行即力」であるのです。