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1987年5月号
「ESPの力でいよいよ自然淘汰へ」

ソメイヨシノの薄桃色の花がまるでフィルターをかけたように、講演に向かう私の瞳いっぱいに入ってきます。

千差万別の人たちがそれを眺め、また眺める人たちに垣根はありません。

自然を愛でる心が平等であるように、宇宙の仕組の心も平等であります。

先月お話した釧路のスケトウダラに続いて、江差でもニシン大漁の嬉しい報告が入りました。

私は本当に嬉しかった。

日ソ漁業問題等は二の次で、豊漁であれば魚場の人は救われると言っても決して言い過ぎではないと思っています。

なぜなら宇宙の仕組の心は平等であっても、宇宙の仕組の力は冷酷でもあるからです。

それは人間が一様ではないからに他なりません。

これは、仕事でよくわかります。

例えばこの区域に喫茶店が百軒あるとします。

この宇宙の仕組の力でその一軒が繁栄し、急に客が増えるとすると、残りの九十九軒は、その一軒に客を取られたことになるわけです。

いわば世直しの時代に入ったも言えばよいのでしょうか。

言い方を換えると、今このESPの力で真の意味での淘汰が始まったことになります。

それにははっきりとした裏づけがありました。

3月8日の福岡講演会の折、私は家内の弟が開業した歯医者に寄りました。

待合室に置いた「最後の超念力」の評判が良いので20冊程持ってくるように頼まれたからです。

本を待合室に置いた翌朝は小雨が降っていて、田舎のことゆえ広い駐車場に目を向けてびっくりしました。

何と20台以上の車が止まっているのです。

当日の講演会には出席出来ない筈の義弟が来ていて、その車全部が患者さんであったと言うことでした。

しかも8割が新患だったと報告されたのです。

この一件は、私に勇気を出して事実を話せるように、体験させてくれたのだと思っております。

また帯広の講演会の後、素晴らしい便りも届いていますT寿司を経営するお寿司屋さんが、今年は次から次へと客が入り、講演会にも出席できないほど嬉しい悲鳴をあげているとのことです。

更に帯広近郊のN町の農家では、テープをかけながら畑の四隅にワンダーシールを埋めた所、抜群の発芽率だというのです。

来月に詳しくお話しますが、この素晴らしい結果が本当のESPの姿なのです。昨年6月、私が訪れた対馬からも大漁の報告が来ています。その豊漁ゆえに、イルカが沢山来るので、テープを流したところ不思議にイルカが寄って来なくなったという笑い話の様な報告も入っているのです。奥底に潜むこれほどの力が他にあるでしょうか。

ですから、この淘汰の事実の前では、ますます命がけにならねばならないと深く思っております。


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